「けいおん!!」#14 新OPの感想

2010年07月11日(by キョウ) コメント0
「けいおん!!」14話で新OP+EDがきてました。新OP+EDになると思っていなかったので、ちょっと驚き。
両方ともよい出来でしたが、特にOPが個人的にやばかったですw(映像にもう少しメリハリが欲しかったですが)。
テンポ速い微電波曲傾向の音楽(Utauyo!!MIRACLE)と映像のシンクロも気持ちよかったです。音楽とのシンクロが気持ちいい映像は昔から大好きなので、何度もリピートして観ました。

映像が空間的に閉ざされた感じだなと思ったら、今までのOPにあった学校外のシーンもなかったです。やはり卒業をモチーフにしたからでしょうか?
ちなみに今までのOPは、絵コンテ・演出は石原立也さんでしたが、今回から山田尚子監督が担当しています(演出は石原立也さんとの連名)。

新OPは、全て実写(ビデオ)で撮ったようなカットでの演出でした。
前OPと比べると、アニメ的・デザイン的な派手な演出(ギャルゲーっぽいOP?)がかなり少なくなりました。ダイナミックなカメラワークも少なくなりました。
引きの絵、同背景での微妙に違うシーンの繰り返し(部室での脚ダンス?や教室でのライブ)も多く、カメラワークも少なく&構図やアングルも凝ったものは少なかったです。映像だけを観ると前OPと比べるとメリハリが少なく、少し単調な印象も。

自分たちや友人がビデオカメラで撮ったものを編集したような映像のテイスト、身内で制作した的な視点を目指したのかなと思えました。
でもそれにしては、ビデオカメラの手振れ的な演出や被写体に近い距離で撮影したようなカットも少なく、素人っぽさがそれほど出ている訳でもないし、少し中途半端な印象。細かいですが、上の空間が結構空いているカットが多いのも気になりました。
元気な被写体に合わせ、カメラワークも元気にすれば、その雰囲気も出てよかったのにと思いました。
部員たちを見守る視点の距離の映像にしようとしたのかな?
制作時間が厳しかったとかの理由もあったのでしょうか?
こだわりがある山田監督ですので、何か理由はあったと思われます。

今回と演出主旨が違うと思いますが、2期はじめのOP(音楽:GO! GO! MANIAC)の方が個人的に好きなカットは多かったです。
OP半ば以降で出てくる、午後の教室で唯が居眠りするカット、雪道で澪がこけて律を巻き込み一緒に倒れてしまうカット、部室で梓と紬が笑い合うカット、部室で楽しそうなメンバーの真ん中で唯が踊るカット、踏切を軽音部全員でダッシュしている引きのカット、校庭の芝生の上を全員で元気よく走っていくカット等。
何気ない日常の瞬間。だけど、仲良さそうなとても印象的なカットが、愛情もって切り取られ表現されていました。その構図、作画(表情、動き)、背景美術、光の状態の表現も素晴らしいと思いました。

でも卒業という物語をイメージさせられる新OPの方が感動させられました。
部室での脚ダンス(?)のカットでもなかなか全員合わなかったけど、最後には全員が合うようになります。少しはぶつかり合いもあり徐々にまとまってきた・さらに仲良くなってきた・気付いたら少しずつ成長してきた今までの話を思い起こさせます。
特に”大好き”というフレーズ以降の歌詞とコーラス&仲良い人たちに軽音部全員で次々に抱きついていくシーンで、せつない気持ちと感動が込み上げさせられます。
部室で身体を揺らして一緒に仲良く歌うカットもよいです(少し人工的な感じがしますが)。
そして、最後の歌詞”愛を込めてずっと歌うよ”でとどめ(?)をさされます。
今まで好きで観てきた人には、このOPは感慨深いものになっているはずでは?と思います。

TVアニメの「けいおん」は1期から好きでずっと観ていました。
2期からは卒業を控えたためか、仲良い人たちとの青春のきらめきの瞬間とさよならを連想させるちょっとせつない感じを切り取るようなシーンの話が多くなりました。リアリティ(部分的でも)も感じさせる日常系のせつない話は結構好きなので、さらに好きな作品になっています。
やはり9月末の話で卒業になり、終わるのでしょうね。。
でも劣化して続くのなら、9月末に伝説(?w)になって終わってほしいです。
さみしいですが。