21話は、唯たちが卒業アルバムの個人写真を撮られる(唯メイン)&進路を決める話でした。
前回の盛り上がった学祭ライブから一転、いつものゆるい日常的な話がベースに。でも卒業まで残り少ないさみしさ&愛しさも感じられる話。唯が愛されるキャラという事もうまく描かれていた回でした。
今回もツイッターで書いた感想をもとに大幅に追記・修正しまとめたものです。

髪の毛をいじる&いじられつつ行われるコミュニケーションを描く事が多い回でした。
女の子たちの無意識的な互いを労るような、今後の進路や近未来等の心配を和らげるような毛繕い的なコミュニケーションの描写がよかったです。ちょっとニヤニヤしてしまうシーンでしたw
自分は男ですが、何となくわかるというかリアリティを感じました。
日常芝居の作画も丁寧でした(毎回、丁寧ですけどね)。
個人的には「けいおん!!」は、こういう何気なくも部分的にリアリティを感じる日常の話が好きです。

笑えるシーンは吉田玲子さん(シリーズ構成も担当)の脚本ぽくなかったですが(ゆるいけど軽快で「けいおん」らしくてよかったです。演出のリズムや間の取り方もうまく)、作品の求められているテイストを捉える&その修正能力がかなりある人なのかな?と思いました(原作未読だし、詳しくはわからないのですが)。
1期と比べ、吉田玲子さんの2期の脚本回を観てるとそう思えます。
1期では、ゆるい楽しげな日常的な話(リアリティを感じさせない回もあり)が続く中で、少し異質な不安や微妙な仲違いの話もときどき書かれていました。ネット上では鬱回とも言われ、賛否両論な感じがありました。
個人的には、全体の話の中では異質さを感じたけど、そういう話は部分的にリアリティを感じさせ、話が浅くなりがちな作品に深さももたらし、好きだったのですが。
2期全体で見ると、人間関係が安定したこともあり、シリアスな感情の描写はあまり前面には出さず、ときどき背後に感じさせる程度が多くなりました。シリーズ通しての話のテイストのバランスもよくなった印象がします。
監督のアドバイスや方針等もあったのでしょうか? 詳しい情報を知らないのでわからないですが。

しかし、唯たち3年生全員で一緒の大学目指すことになるとは思いませんでした(原作もそうらしいですが)。
卒業後は、皆がバラバラになる現実的なもっとせつない終わり方を想像していたので、何だか少し安心してしまいました。一緒の大学に行ければ、たぶん、この理想的な仲良しグループが終わってしまう訳ではなくなるので(梓は残されてしまいますが..)、ホッとした感情が出たのだと思います。
まったくどこまで日常ファンタジーを目指すのでしょう。サザエさんレベルまでいってしまうのでしょうか?w

澪が自分の進路に対する思いを直接的には言葉等で表してないのに、何となく匂わせる・わからせる脚本、演出、作画、声優さんの演技もよかったです。

次回は、もう受験の話のようです。。
そして、あと3話で事実上の最終話らしいです。。1期同様、番外編あっても1話で、あと4話分はあると思っていたのに。早いよ。

参照:今日もやられやく 『けいおん!!』最終話は9月14日 25&26話は番外編です

TVアニメ「けいおん!!」の9月末の最終回が近づいてきました。
1期からずっと観てきたファンとしては、落ち着かない気持ちになってきました(グッズやBD買わないゆるいファンですが)。
ツイッターで感想を少し書いていましたが、何だかブログでも感想を残したくなってきたので、最終回まで感想を書いていこうと思います(需要あまりなさそうだけど。人気作品なので検索経由ではあるかもですが)。
ツイッターでの感想をもとに大幅に追記・修正しまとめたものです(8/29:一部追記)。ネタバレ有りです。

今回20話は、学園祭最終日でのライブの話。唯たち3年生にとっては、高校生活最後の学祭ライブ。
最終話ともイメージできるような盛り上がりがある回だったので、ネット上のファンの間で話題になった回でした。

自分は、学園祭のライブでの観客とのやり取りに違和感を感じ、あまり感情移入出来ず、ライブシーンはそれほど盛り上がれませんでした。
今までHTTファンの描写は少なかったのに、熱心なファンが急に多く現れた印象がありました。軽音部とファンの一体感・親しげな距離感の描写が突然で強引に感じられました。
観客のHTTのTシャツ着用効果+クラス出し物の演劇にも唯たちが熱心に平行して練習していてクラスメートの好印象もあったのかもしれませんが。
今までファンが増加していく描写が少な過ぎだったと思います。
ファンやライブを楽しみにしている人たちから、応援の声を掛けられたり、会話したりする等の描写がそこそこあれば、自分は違和感を感じなかったと思うのですが。

ライブ演奏自体よりも、イベントでの一体感を重視した話を目指したのかもしれませんが、過去の学園祭ライブの映像・演出と比べると少し物足りない感じがしました(過去の出来がよかったので)。
でも内輪が多い高校の学祭で、想定外の事が起こった舞台上での落ち着かなさ、チグハグ感、グダグダ感、舞い上がった感じの描写はリアリティあってよかったと思います。

ライブ後の部室のシーンは、自分も目から汗出ましたw
ライブ後の余韻でまだテンション高めだけど、充実感も感じほっとしているメンバー全員。夕日が差し込む部室に座り込み壁にもたれています。
笑いながら、次は何をやろうかと楽しい部活等の予定を言い合います。クリスマスパーティー、新歓ライブ、学校の泊り込みの練習、夏の合宿。。
でも、それはもうこの学校・このメンバーでは出来ない事。
部室の天井と夕日が差し込む窓を映したカットから、唯たちが居るシーンに移ると、笑っていた唯たちは泣きはじめます。

「来年の学園祭はもっともっとうまくなっているよ」と言った唯の目から丸い大粒の涙がスッと頬にこぼれ落ちます。
他のキャラもそうですが、この大粒の涙の作画(絵&動き)がそのシーンの愛おしいイメージにとても合っていてよかったです。
引きの絵のカットでは、澪がギターと膝を抱え、頭を下げて肩を震わせすすり泣いているのも印象的でした。澪のキャラの特徴も出ていてた感じ。

今まで観続けてきた人でないと、こんなんでは泣けないというシーンかもしれません。でもずっと観てきた自分は、今までの彼女たちの行動・関係・感情を思い返され、感情的に込み上げ、泣けました。

梓が一人だけ泣かなかったのは、唯たち卒業で一人になってしまうと過去の話で何度も意識してきて、唯たちよりも喪失する想像をしていた+来年卒業ではないからかな?と思いました。冷静で思慮深め的な性格もあるでしょうけど。

でも梓は、唯たちの卒業付近の話では、泣いてしまうんだろうな。今回、やらなかった梓と唯の関係中心のシーンもあるでしょうし。
自分もそこは一番泣けてしまいそうな気がします。

主要キャラの中では、2期の梓が一番視聴者に近い視点だと思えますし。
主に唯たちが卒業してしまうという状況に対して受動的にならざる得なく(放送を受動的に視聴)、唯たちが卒業して(放送終了して)一人置いてきぼりになる、永遠に唯たちとは同じ学年(同じ世界)に属せない存在。そして、それを機会ある毎に意識し、わかっている存在。

7月30日(金)にデジタルハリウッド大学公開講座 『イヴの時間 劇場版』ブルーレイ/DVD発売記念 監督が語るオリジナル原作のアニメーションができるまでを受講しました。
Webで情報を見付け、「イヴの時間」や「ペイル・コクーン」が好きで、吉浦康裕監督の制作スタイルにもとても興味があったので、申し込みました。

受講者の年齢は20〜40代くらいかな。若い人が多かったですが。
会場はほぼ満員でした。

監督の作品の原点となっているもの、自主制作の時代から今まで制作してきた作品(「我ハ機ナリ」「キクマナ」「水のコトバ」「ペイル・コクーン」「イヴの時間」「ヱヴァ破」のデザインワークス)の解説、今後について等を話してもらえました。
以下、遅くなりましたが、簡単なレポートです。(8/23:一部追記)

「けいおん!!」14話で新OP+EDがきてました。新OP+EDになると思っていなかったので、ちょっと驚き。
両方ともよい出来でしたが、特にOPが個人的にやばかったですw(映像にもう少しメリハリが欲しかったですが)。
テンポ速い微電波曲傾向の音楽(Utauyo!!MIRACLE)と映像のシンクロも気持ちよかったです。音楽とのシンクロが気持ちいい映像は昔から大好きなので、何度もリピートして観ました。

映像が空間的に閉ざされた感じだなと思ったら、今までのOPにあった学校外のシーンもなかったです。やはり卒業をモチーフにしたからでしょうか?
ちなみに今までのOPは、絵コンテ・演出は石原立也さんでしたが、今回から山田尚子監督が担当しています(演出は石原立也さんとの連名)。

新OPは、全て実写(ビデオ)で撮ったようなカットでの演出でした。
前OPと比べると、アニメ的・デザイン的な派手な演出(ギャルゲーっぽいOP?)がかなり少なくなりました。ダイナミックなカメラワークも少なくなりました。
引きの絵、同背景での微妙に違うシーンの繰り返し(部室での脚ダンス?や教室でのライブ)も多く、カメラワークも少なく&構図やアングルも凝ったものは少なかったです。映像だけを観ると前OPと比べるとメリハリが少なく、少し単調な印象も。

自分たちや友人がビデオカメラで撮ったものを編集したような映像のテイスト、身内で制作した的な視点を目指したのかなと思えました。
でもそれにしては、ビデオカメラの手振れ的な演出や被写体に近い距離で撮影したようなカットも少なく、素人っぽさがそれほど出ている訳でもないし、少し中途半端な印象。細かいですが、上の空間が結構空いているカットが多いのも気になりました。
元気な被写体に合わせ、カメラワークも元気にすれば、その雰囲気も出てよかったのにと思いました。
部員たちを見守る視点の距離の映像にしようとしたのかな?
制作時間が厳しかったとかの理由もあったのでしょうか?
こだわりがある山田監督ですので、何か理由はあったと思われます。

今回と演出主旨が違うと思いますが、2期はじめのOP(音楽:GO! GO! MANIAC)の方が個人的に好きなカットは多かったです。
OP半ば以降で出てくる、午後の教室で唯が居眠りするカット、雪道で澪がこけて律を巻き込み一緒に倒れてしまうカット、部室で梓と紬が笑い合うカット、部室で楽しそうなメンバーの真ん中で唯が踊るカット、踏切を軽音部全員でダッシュしている引きのカット、校庭の芝生の上を全員で元気よく走っていくカット等。
何気ない日常の瞬間。だけど、仲良さそうなとても印象的なカットが、愛情もって切り取られ表現されていました。その構図、作画(表情、動き)、背景美術、光の状態の表現も素晴らしいと思いました。

でも卒業という物語をイメージさせられる新OPの方が感動させられました。
部室での脚ダンス(?)のカットでもなかなか全員合わなかったけど、最後には全員が合うようになります。少しはぶつかり合いもあり徐々にまとまってきた・さらに仲良くなってきた・気付いたら少しずつ成長してきた今までの話を思い起こさせます。
特に"大好き"というフレーズ以降の歌詞とコーラス&仲良い人たちに軽音部全員で次々に抱きついていくシーンで、せつない気持ちと感動が込み上げさせられます。
部室で身体を揺らして一緒に仲良く歌うカットもよいです(少し人工的な感じがしますが)。
そして、最後の歌詞"愛を込めてずっと歌うよ"でとどめ(?)をさされます。
今まで好きで観てきた人には、このOPは感慨深いものになっているはずでは?と思います。

TVアニメの「けいおん」は1期から好きでずっと観ていました。
2期からは卒業を控えたためか、仲良い人たちとの青春のきらめきの瞬間とさよならを連想させるちょっとせつない感じを切り取るようなシーンの話が多くなりました。リアリティ(部分的でも)も感じさせる日常系のせつない話は結構好きなので、さらに好きな作品になっています。
やはり9月末の話で卒業になり、終わるのでしょうね。。
でも劣化して続くのなら、9月末に伝説(?w)になって終わってほしいです。
さみしいですが。

久々にアニメの感想をまとめてみました。
今年1月から放送がはじまり先日6月末に最終話を迎えたTVアニメ「デュラララ!!」に関してです。
普通の作品と比べると異質で面白く気になる面があり、書いておきたい事が断片的にあった作品だったので。

作画・演出・背景も最終話までよい出来でしたが、普通の作品とは違うと感じた部分を中心に感想をまとめました。
以下、ネタばれありますので。

●第1話の印象について
原作小説未読でした。
初回を観た時から、定番コテコテ的な既視感のあるTVアニメの雰囲気がほぼ感じられなく、最近では異質な感じがした作品でした。
暴力的な描写や会話等の部分にリアリティがありました。
暴力にもリアリティを感じさせる作品は、アニメだとかなり少ない気がします。

●前半の話の面白さについて
前半は、毎回主人公が変わるかのような印象の群像劇でした。
普通の物語だと主人公視点からの話が多いので、主人公の価値観から見る世界の話になることが多いです。しかし、ほぼ毎回、主役になる人物が違いその視点からの話だったので、毎話、価値観も少しずつ違うものになっていました(原作者は一人なので、その価値観は、やはりその人の想像できる幅のものになるのでしょうが)。
主人公視点のみの話だと、マンネリになったり退屈になったりする場合もあるのですが、毎回、新鮮味があり、そういった事がほぼなかったです(なかなか落ち着いた立場で観られないという面もありましたが)。
そして、真(?)主人公(今回のアニメだと帝人)に物語の主導権を渡さないのです。視聴者も真主人公と同じように謎や危険がある慣れない街や人物たちに翻弄され不安定な気持ちでその世界を追っていくような感じにさせられていたのかもしれません。

街の青少年たちの身も蓋もない現実主義で非情な世界を中心に見せ、その中での価値観や愛を見せていく作品になるのかな?とも推測してました。
今後、どうなっていくのかわからず、物語の価値観の定まり無さ、少ししか明らかにされない登場人物の謎が、話に緊張感をもたせワクワクもさせられました。
謎や物語の価値観を明らかにせず、登場人物の思っていることも説明し過ぎず(この点は後半も同様かも)、何時まで経っても街や人や物語がはっきりした姿を現さない感じでした。

●後半の話について
話数も後半(斬り裂き魔の事件以降)になると、流石に真主人公・帝人の中心視点が多い話になっていきました(時間軸のばらつきも無くなり)。
また数々の謎のネタばれもされ、それが当たり前になっていき、物語の世界の枠も落ち着いて来て、残念ながら未知な感じのワクワク感・緊張感は前半に比べると薄れていきました。
メイン3人(帝人、正臣、杏里)の心が離れている期間も長くなり、黄巾賊とダラーズの抗争の割合が多くなってきて、個人的な盛り上がりも少し落ちてしまいました。

●最終話について
最終話では、勧善懲悪&愛と対話で克服される的な少しロマンチックな良識ある価値観で爽快にまとまって終になりました。
今までの話を考えると、急にその傾向が強くなった感じで、もう少し抑えた方が好みでした。
今まで、暴力にしろ異能力にしろ情報にしろ技術力にしろ人間力にしろ力をもつ者が、街で立場を築くドライで現実主義的な面を多く描いていたので。
そのように詰め込まないとまとまらなかったのでしょうが。
シズちゃん強過ぎで、そこは痛快でしたけどw

傍観者的な立場だけど力をもつ年長者たち(静雄やサイモンetc)が、最後は良識的な対場で力(暴力)を発揮して、物語をまとめたのは、この物語の現実主義的な面とロマンチックな面が現れていたのかなと思いました。
更に今回の黒幕orラスボスとも言えるような臨也に最後に正義の鉄槌&説教をしたのが、外国人のサイモンというのも興味深い感じがしました。
結局、外部の人間(外国)にメスを入れてもらわないと内部(国内)ではどうにもならない現実でもよくある比喩にも思えたからです。
そういう点も現実主義的に思えました。


●登場人物たちの性格・価値観・コミュニケーションについて
登場人物たちが各人の価値観を押し付けないゆるやかな自由さが、心地よかったです。
世間一般的な視点だと偏った価値観をもっている人たちが大勢出てくるので、それぞれの価値観を否定したり・嫌ったり、対決したりしてもおかしくなさそうなのですが、そうした面倒な事はそれぞれの価値観の偏りに比べると多く起きないのです。
アイツはアイツ、オレはオレといった感じで、必要以上には干渉せず、さっぱりしています。必要時には言いますが。

よくあるTVドラマのような世間的な(良識の)価値観から否定する一般人がほぼいません。
典型的な常識的な一般人が登場しないのです。一般人が非日常の世界に巻き込まれていく物語の形を取っていますが、一般人の位置にいる感じの主人公の帝人も、非日常的な価値観を強い拒絶無しに当たり前のように受け入れたり流したりしていきます。
その辺りにも自由さを感じました。自由だけど、勝手な人も多いですが。

杏里の依存的とされる生き方だけは、他人から少なからず否定されていた印象でした(客観的には依存出来ず一人で抱え込んで生きている感じですが)。
杏里以外の人の価値観があまり否定されないのは、その人が意識的には「依存している」と思って生きていないからかな? 自意識的に依存していると思っている人が否定されるという。そこは原作者の価値観や自意識的な悩みが出ているのかな?と憶測も。

共感や理解もあまり求めていない感じで、わかってもらえない事や理解されないネガティブな気持ちを登場人物たちが感じる描写が少ない気がします。
若いのだし、もっと理解してほしいとならないのかな?と思うのですが、それぞれ独立し達観しているような感じの人が多いのです。
世間的な良識の価値観の圧力があまり描かれていないことからも、周りや世間から理解される・合わせる事に関して、重要に思っていない人が多そうです。
馴れ合いや同情は避けるべきものという雰囲気もありそうです。
一体感を得る事にも慎重な感じです。
また、全て自己責任とされている価値観が基本としてあるような感じです。
理解出来ない人とは分かり合えないのだから、はじめから無駄にコミュニケーションはしないという感じもあります。

以上の特徴は、現在の日本の都市に住む人間(若者?)の特徴の1部分と言われそうな面もありますが、自分もその傾向が部分的にはあるため理解でき、一面でリアリティを感じます。
しかし、様々な人と出会う現実はそうはいかない事が結構あるので、他人との面倒な関係で悩むという視点では、リアリティさがない面もあるかなと思えました。感情的に悩む人が少ないのかな? 細かい事は流す、懐が大きい人が多いのかな?
でも、きっちりした日常的なリアリティある心情描写・人間描写等を指向する作品ではなさそうだしとも思いました。
そうしたら、原作の面白さや個性が減る可能性もありそうですし。

広がっていそうなのに閉ざしている、閉ざしているのに広がっている、そんな両面がある人間世界に感じました。
うまくまとめられませんでしたが、登場人物の性格も価値観もコミュニケーションも普通のアニメ作品と違って、リアリティもあるのに個性があり少し異質な感じでよかったです。

●原作とアニメを比べて
アニメと原作がどのように違っているのか興味があり、先日、原作1巻を購入し読んでみました。
1巻だけ読んだ比較ですが、アニメと比べると各キャラのモノローグが多くあり、思っていることがわかりやすくなっていた感じでした。
また暴力等に関しての描写は、アニメ程にはリアリティを感じるものではなかったです。
少し意外でしたが、全体的にアニメで感じた程の異質さやリアリティをあまり感じなかったのです。
自分の想像力の問題も大きいかもしれませんが。

●アニメで感じた異質さについて
自分がアニメで感じた異質さの理由は何だったのでしょう?
(ちなみに検索してみると、異質に感じていた人は少ないながらもいたようです。)
その理由の一つは、小説作品としては珍しくなく感じるものでも、TVアニメという形(メディア)では珍しかった話や描写や人物だったからかもしれません。
例えば、
・TVアニメではよくある、主人公を中心とした世界にならない(主に前半)。
・前半が毎回主役が変わるような群像劇(これに関しては、アニメのシリーズ構成の仕事のようですが)。
・世間一般的には偏った価値観をもつ人たちが不自然な程(?)自然に存在し、現実に在る街を舞台にした物語だった。
・TVアニメで描写があったとしても、ほとんどテンプレ的にしか描写されないであろう、現実に在る街にたむろしている青少年たちのリアリティある暴力等が描かれていた。

そして、もう一つの理由は、アニメ化によって、小説では表現できないディテールが詰め込まれた世界(絵、表情、動き、声、間、音、BGM、背景等)が現われ、それらの表現にアニメ作品としては少し過剰なリアリティさを感じ、それが異質さも感じさせたように思えます。
その中でも特に街の青少年たちの暴力シーンや、街の背景美術には、生っぽいリアリティを強く感じさせられたように思います。映像そのものはアニメだけど、そういった部分は実写っぽいリアリティを背後に感じました。
声優さんの実際の声のセリフと、現実よりもざらついた・猥雑な感じを受けるデフォルメされた背景美術の効果が大きかったように思えました。

●キャラクターデザインやモブキャラについて
岸田隆宏さんのキャラクターデザインもそれぞれの特徴が出て魅力的でよかったです。
岸田隆宏さんはアニメーターとしてもキャラクターデザイナーとしても好きです。

モブキャラの色は灰色になることがほとんどでしたが、それぞれ色があった方がよかったように思います。街の人間の雑多さを表現するには、その方がよかったと思うからです。
あと、さわやかさはあまりない街の背景の絵に灰色の人物だとどうしても「灰色の街」「コンクリートジャングルの無機質な人間」というイメージを感じてしまうからです。
灰色にした理由は、制作作業の省力化という理由があったとしても(自分の勝手な憶測です)他に、カラーギャングの色の問題、ダラーズの無色透明のイメージの問題、灰色の無機質な人間のイメージにしたかった、背景美術の街のリアリティ度を上げたかったetc、何かしらあったと思いますが。

●最後に
自分が予想していた以上にアニメのディスク(DVD)は売れているようです。よかったのですが、何故でしょうかね。女性人気も高かったらしいから? 考察する材料が少ないし、よくはわからないので止めておきますが。
でも2期があっても、明らかになった謎も結構あり、もう1期前半のように緊張感あるワクワクした感じでは観られない気がします。
2期も群像劇的に上手い具合にシリーズ構成してもらえたら、違うかもしれませんが。
そのくらい前半は普通の作品と比べ、異質な感じもあり面白かったのです。
個人的に、こういうリアリティも部分的にある少し異質で面白い作品が、もう少し増えてくれるとうれしいです。

以上、個人的に気になっていた事をまとめてみました。
記憶力悪いので印象だけで書いてしまった感想部分があるかもしれません。
相変わらず、まとめるのに時間が掛かる。。結局、まとめきれなかった部分もあるし。。
後から気になって、追記等するかもしれませんが。

[お知らせ] 7/11(日)深夜からTOKYO MXだけですが、再放送がはじまるそうです。

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