アニメーション監督術 第4回 アニメーション作家 相原信洋さん

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12月12日(土)に[アート・アニメーションのちいさな学校]のアニメーション監督術の4回目を受講しました。
今回は、アニメーション作家の相原信洋さん。
世界的に評価されている方なのですが、商業作品でないこともあり、詳しくない自分は知りませんでした。Webにも動画は上げられてないようで、作品未見でした。
講義中に作品を上映してもらいましたが、観ていて気持ちいい感覚的な面白い作品が多かったです(個人的に)。
会場はほぼ満員でした(40人位か)。

【注意】

  • 自分が取れたメモと記憶をもとにまとめています。
  • メモがうまく取れず、記憶から補足し、だいたいの要点でまとめている箇所もあります。
  • そのため相原さんや発言した人の本意とは少し外れてしまった点もあるかもしれません。
  • 話の内容の全てをフォローしていない&できていません。
  • ()内の文章は、話をわかりやすくするために自分が追加したものです。

記憶違い・間違い等があれば、コメントでもください。


※今回は時系列ではなく、話等の内容毎にまとめました(勝手ながら、その方がわかりやすいと思ったためです)。

●自主制作アニメーションをつくるきっかけ等
・アニメーションがつくりたくて、東京・阿佐ヶ谷の制作会社に入る。女子募集だったのに応募したが、入社できた。1年間彩色をしていた。
・パート(部分)ではなく、自分の(全体の)アニメーションをつくりたくなった。
・アンダーグラウンド等のアニメーションを観て、刺激を受けた。しかも少人数でつくっている作品が多くて。
・試行錯誤してアニメーションをつくって、自分だけの教科書をつくった。

●自分のアニメーション制作について
・いっぱい描くとハイになる。
・過去の作品は全て燃えてもいい。また新しいのをつくればいい。
・フルアニメーションが好き。万物に生命を与えるのがいい。
・自分の作品は16mmフィルムで80〜90本ある。
・刑務所に入って、邪魔が入らずにアニメーションをつくりたい(笑)。
・後50本位つくりたい
・リュックの中にアニメ道具入れて放浪するジプシーでいたい。
・一つのモノが観念的に気になる。例)耳など
・(作品内容は)抽象でもモチーフは具象。
・アニメーションをつくって生涯をおくる人は、静かにおくる人が多いが、自分は違う。ロックンローラーだから(笑)。
・3日つくらないとイライラする。旅行にもアニメ制作の道具持っていく。
・他の(ジャンルの)アートから影響を受ける事が多い。

●今年(2009年)制作した作品を数本スクリーンで視聴
(上映作品について:ほぼ線画のもの。時間はそれぞれ数十秒〜数分位だったような。画面いっぱいに常に変化・変形していく抽象的なイメージが強いアニメーションが多かった。時折具象的なイメージも出てくるが。)
・今年計20作品つくりそれをDVD化予定。音は他の人に頼んでいる。
・この作品は自分のメモ(みたいなもの)。(このメモが)長篇にも繋がる。
・動画はほぼ編集せず。

●過去の作品7本をスクリーンで視聴
(「短距離ランナー」(1973)、「光」(←たぶん)(1978)、「映像(かげ)」(1987)、「GOVORA」(1989)、「MASK」(1991)、「RAIN」(1996)、残り1本のタイトルはメモできず。←「おしろい羽根」(1972)だそうです。[コメント欄で情報あり。中西さんありがとうございます。] 参考:Animations Blog 相原信洋アニメーション特集
・「MASK」:顔になる一つ前、形になる前が面白い。

●制作についてのアドバイス
・続けてつくるのが大事。昨日の残像(昨日、描いたモノ)を次の日に(繋げてつくる)。
・賞を取る取らないを別にして、自分の足跡を残す事がよい。
・1年に2、3本、短い作品でも作った方が良い。
・連続してつくっていくのがいい。同じような絵が続いて飽きるような時は、鉛筆画っぽい簡単なモノを別にちょこっとつくる。
・作品づくりは、マスターベーションでもいい。自分の特色を強く出せばいい。自分の内なる宇宙を出す(←たぶん)。
・小さな実験から広がっていく。

●受講生とのQ&A(メモがうまく取れず、記憶もよくないので大雑把で部分的です。悪しからず。)
Q:「MASK」をつくっているとき、どんな音が聴こえていたか?
A:今、この場では言えない(←たぶん)。
 テクニックで描くより点滅するアニメがきれいだと思った。
 「MASK」のロングバージョンをボアダムスのライブで流した。トランスする1歩手前だった(笑)。

Q:つくりたいイメージがたくさんあって困る時どうするか?
A:濃いコーヒーを飲んで一つに絞る(笑)。
 机の上に載っけたままだと理論になるので、とりあえずつくる。
 早くつくれば、最初のイメージで最後までつくれる。


講義での内容は以上です。
感覚的な話が多く、うまくまとめられなかったかも。
懇親会があったのですが、用事があり(作品も当日まで未見だったので)、参加しませんでした。

相原さんの作品を観て
作品をはじめて観ましたが(アート系のアニメーションはWeb以外だとたまにしか観ないので)、気持ち良くてずっと観ていたくなる作品が多かったです。
1970・80年代の実写も採り入れた作品も面白かったのですが、後期のイメージが次から次に泉のように沸き上がる、生命や細胞の力のようなものを感じさせる作品が好みでした。
「MASK」もカラフルなロールシャッハ・テストのような模様がリズミカルに変わり、トランス系(?)で気持ちいい作品でした。
また各作品の音楽が、その時代の旬のようなもの、その時代で新しい感じのものが使われていた感じがし、その点も感心しました。

相原さん自身の印象
鼻が高く彫りが深く日本人離れした顔付き(目は細めですが)で、服装も個性的(芸術家的?)な感じの人でした。
性格も自分に正直で元気でフリーな感じのする人でした。
本当にアニメーションを描き・つくるのが好きな人なのだなと思いました。

自分は、普段、映像制作をしないのですが、ちょっと気軽なものでもつくってみようかなと思わせる話でもありました。
現在、相原さんの作品は何らかの型で流通している訳でないので気軽に観られないのですが、機会があれば、是非、別の作品も観てみたいです。


次回講義は、12/26、片渕須直監督。
「マイマイ新子と千年の魔法」早く観にいかねば。

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この記事に対して問題等ありましたら、連絡先ページのメールアドレスまで。
何かあれば、コメントでもください。


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ところで、前回講義の原恵一監督の記事は、自分の想像以上の人に読んでもらえました。
自分がWebに上げた文章では最多だと思います。
原監督の作品、監督自身やその話に魅力があったからだと思います。リンクして紹介いただいた方、どうもでした。
完成までに時間が掛かってしまいましたが、なるべくわかりやすく丁寧にまとめようとして(心掛けだけは)つくって、よかったです。
先月はじめに「河童のクゥと夏休み」を観て、原監督作品のファンになったばかりですが、多くの人に監督の講義での興味深い話を読んでもらえてよかったです。

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コメント(4)

はじめまして。中西と申します。ぼくも監督術を受けています。相原先生の話は文章にするのは難しいですよね(笑。ぼくもブログにレポートらしきものをアップしてますので、ナナメ読みでもして頂ければ幸いです。あと一本の作品は『おしろい羽根』ですね。

>どんな風に生徒たちに接していたのでしょう?
まず、相原先生自身が面白い人で、魅力的なんだと思います。僕がアニメーションを作るきっかけは、勿論、商業的なテレビアニメが好きな事がスタート地点だったのですが、映像表現の可能性の宇宙を見せてくれた相原先生が自分の創作の価値観を変えてくれました。海外旅行へ学生を連れて行ってくれたり、色んなイベントに誘ってくれながら、「人生、自由に生きて良いんだよ」って事を実践で見せてくれるのが先生の接し方だったのだと思います。だから、先生の作風自体を真似る人は殆どいないんですね。(したくても出来ないですが。)先生の教え子は自分の追求したい方向へ、それぞれが自由に羽ばたいて行くんです。

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