「マイマイ新子と千年の魔法」(片渕須直監督) 感想

2009年12月26日(by キョウ) コメント0

先週、片渕須直監督「マイマイ新子と千年の魔法」を観ました。
本日、アニメーション監督術の片渕監督の講義なので、先に感想UPしておきます。監督の話を聴くとマイナスな面をあまり書けなくなりそうなのでw

上映館がかなり減っていたのですが、幸いにも大きめのスクリーンで観れました。
以下、個人的な感想です。悪しからず。
ちなみに原作未読です。ネタバレありますので。

よかったのですが、とても惜しい印象でした。
もっと感動できそうな作品なのに。高クオリティなのにと。。
そう思った理由は大きく2つ。
キャラにもう一つ感情移入できなかったことと、後半の部分がわかりずらい納得しずらかったことです。


特に後半、キャラの心情がわかりずらい部分があるため、感情移入できず、最後に思ったほど感動できなかったのです。
各キャラが何を思い、どんな感情をもち、どんな背景・過去があるか、少し説明不足な・わかりずらい部分がある気がしました(説明過多、わかりやす過ぎるのも好きでないですが)。
各キャラの掘り下げが足りない印象も(時間的に厳しいですが)。
またキャラの心情の変化ももう少し観せて欲しかったです。
自分の読解力の問題もあると思いますが。

具体的には、特に後半のクライマックスとも言える中のタツヨシと新子がバーに敵討ち(?)に行ったところがわかりずらい・納得しずらかったのです。
大人たちの事情がわかりずらい・納得しずらかったことがあります。
タツヨシの父を自殺に追い込んだ本当の理由とか。バーの女とは本当はどんな関係で、彼女は何を思い泣いていたのかとか。バーの男たちのこととか。
それらは、子どもたちにはよくは知り得ない大人の世界として、わざと説明不足にしたようにも思います。しかし新子とタツヨシは、バーでの大人たちとの会話や状況だけでタツヨシの父の自殺を理解できた・納得したのでしょうか??
自分はあまり納得できず、その話の進み方に置いていかれました。
(バーでの会話の内容、今は詳細には覚えていませんが。)

新子が貴伊子に惹かれた理由、貴伊子が新子に惹かれた理由もわかりやすくは描かれていないように思いました。何となく想像は付きますが。

EDのシーンでは、子どもたちが中学生になり、新子の家族が引っ越すことになり貴伊子たちの元を去ります。それに対し、新子や貴伊子は本当のところはどう思っているか詳しくは描写されていません。明るく笑顔で見送る・去るだけなのです。

大人の世界の事情や千年前の世界の話も重なり、子どもには理解が難しい作品なのではと思いました。
話だけ考えると、TVで1クールとかでもじっくりやればよさそうにも思えました。映像は大画面でないと魅力減だと思われますが。

あとスキャットの曲は作品には合ってない気がしました..。

先に話の点等でのマイナス面をあげてしまいましたが、よかった面を。
新子と貴伊子が無邪気にじゃれあうシーンの作画(絵&動き)の出来が素晴らしかったです。ある意味、フェチ過ぎw。
昭和30年代の再現がすごかったです。建物、内装、小物、乗り物、道、町並み等。美しくもあり。大きい画面で観れてよかったです。史料かなり調べて再現したんだろうな。
映像も観ていて気持ちよかったです。
もう少し掘り下げが欲しかったと言え、各キャラも魅力的な原石がありました。集まっているときの子どもたちは自由な感じに存在していて、よかったです。
安易な魔法や奇跡が出て来ず、生活・日常描写が丁寧だったり、不幸が突然起きたり、人の死が自然と出てくる点等はリアルで、自分の好みでした。でもタイトルは、”と千年の魔法”ですがw
話も大枠はよい感じだったのに。うーむ。

1回観た感想なので、自分の見落としや把握不足等ありそうです。結構把握していないことあるので。
なんだか話の点で気になったマイナス面の文章量が多くなってしまいました。。
でも個人的に本当に惜しいなと思ったからだということで。

このまま埋もれるのはもったいない作品に思ったので、以下のページで署名しました。
『マイマイ新子と千年の魔法』上映存続を! – 『署名TV』

もう一度観てみたいけど、東京では上映なくなるしな。
また最終的に感想まとめるのに時間掛かってしまった。