石垣島・沖縄本島 (2002.5.17 〜 6.12 /2日目の2) (02.7.1 UP)

● 2日目深夜〜3日目朝 5.18〜19 晴れ

 深夜になり(僕は話を聞くのがほとんどだったが)、山の方に少し不思議なモノ(?)を採りにいこうという話になった。僕は、はじめてだったが、何事も経験(?)と参加することにした。
  知り合いの人の軽トラで行った。メンバーは4人。夜だったし、スピード出して、荒い運転だった。皆ハイ気味だった。山の方に入っていって、荒い砂利道を進んで行くようになった。知り合いの1人は車酔いしていた。
 目的地に着き、車を降り、車のライトの下、探した。違う種類のものも結構生えていたが、見つかった。
 更に奥に車で行くことになった。途中で、2・3回タイヤがぬかるみにはまり、車を押した。車酔いした知り合いの人は、車を押すとき、こけて、全身泥だらけになり、顔面も泥を被った。
  道が悪くなっても、スピード出した荒めの運転が続いた。少し鈍めの“パン!”という音が車の下でした。次の目的地に着いたが、案の定、タイヤはパンクしていた。しかも、左側2つとも。そこで採って、また奥へ。スペヤタイヤは積んでなかったので、そのまま。

 車を押さないと動かなくなるのが、増えてきた。
またもや、タイヤがぬかるみにはまる。 もうタイヤのゴムもなくなり、ホイール剥き出し。車を押すとき、また前回こけた知り合いの人がこける。先に車を進め、しばらく待っていても、来ない。迎えにいくと、片足を挫いたようでかなり痛がる。2人がかりで、肩を貸し、車のシートに乗せる。靴を脱がすが、足首がかなり腫れている感じ。ガタガタ震えだす。病院もやっているところがないだろうし、とりあえず知り合いの家に帰ることにする。しかし..。
  道が悪く、ホイールも完全に潰れ、車を押してもちょっとした坂を上れなくなる。何とかバックし、車を前から押して、なだらかな坂の上まで移動させる。そこから車を押し、加速させて坂を上らせようとするが、何度やっても途中で動けなくなる。ホイールと道の石が擦れ、火花と煙が上がる。結局、坂の下に移動させたときに、何をしても完全に移動できなくなった。午前1時半くらいか。

 車のシートに座ったままの足を挫いた人は、まだガタガタ震えている。
 遠い距離だが、舗装された道まで誰か歩いて、朝にでも車で迎えに行くか..?
 しかし、ここは日本だった。海外の秘境じゃない。知り合いの人が携帯を持っていて、友人に掛けてみたら、何とか話ができた。事情を説明した。その人は無理で、また連絡するとのことだった。その後、そのまた友人が四駆で迎えに来てくれるという連絡があった。
 とりあえず、一安心。草の上に寝っ転がる。周りは何も明かりがなく、月明かりだけでもかなり明るい。夜の空には星もかなり出ていた。
 しばらく草の上で寝っ転がっていたが、少し寒くなったので、車の中で寝ることになった。

 1時間半後くらいに、車のライトが遠くに見え、ようやく迎えが来た。それまで仕事だったそうだ。感謝。
 足を挫いた人を助手席に乗せた。ピックアップ型のトラック(?)だったので、僕らは後ろの荷台に乗って出発。動かなくなった軽トラは、放置。スムーズに砂利道を走る車に感動。
 知り合いの人の家まで送ってもらう。車のガソリンの残りがないということで、僕と妹の旦那さんもその人の家に泊まらせてもらうことになる。
 2人がかりで肩を貸し、足を挫いた人(その知り合いの人の家に泊まっていた)を寝室に入れる。だいぶ痛がる。靴下を脱がすと足首の部分がデコッとかなり膨らんでいた。応急のとりあえずの処置をする。
 知り合いの人が、そばを作ってくれる。あまりお腹は減ってなかったけど、せっかくだから、ごちそうになる。朝まで寝る。
 朝、妹の旦那さんがそこの家の原チャリを借り、しばらくして車で迎えにきてくれた。
........

 後日、旦那さんから、足を挫いた人は、その日、病院に行ったら、骨が折れていたということを聞いた。
 僕は、その後、この2人に会うことはなかった。
 採集したモノは、結局、迎えに来てくれたピックアップ型のトラックに置き忘れたそうだ。
 それ以降は、幸か不孝か、これ程ハチャメチャなことはなかった。いつもこんな風だと疲れるが、たまにはいいか..? 最初にこんなことが起こって、なんだったんだろなというような夜だった。


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